冷血野郎
年齢のせいか、酒の飲みすぎなのか、低体温に悩ませられている僕。もう温かければなんでもオーケー。滑川の麺屋ひろまるという店でとんこつラーメン。細くてまっすぐな麺は自家製麺だということでした。最近、この背脂というものを最後に散らすラーメン多いですよね。お父さんの場合、これをやられるとちょっとくどいのですが、
「すみません、背脂ぬきで」
などと言うのも、それはそれで軟弱で気障な奴に思われそうな気もするし、また、脂をよけるようにして食べるのも、風俗店に行っておいて、
「いや、今日はそんなことしに来たんじゃないんだ」
とか言うよくわからないやつみたいだし、結局、そのままいただきます。
なにか、いろいろ変わり種のメニューが多いお店のようでした。
そして、北山鉱泉、仁右衛門家にてお風呂。ああ、温かければいいんだ。温泉ジジイって呼ばれてもかまわない。いいんです。むしろそう呼んでください。憐れみなんかいらないさ。世界中が敵になってもかまわない。温泉命。
ここはちょっと穴場なお風呂でありました。
北山鉱泉といえば、ある老舗業者さんの婿さんを思い出します。
「店チョー、北山鉱泉いいっすよ。携帯の電波が届かないから」
そう、仕事をさぼって、よくここに来ていたようです。ある意味、僕と近い境遇にあったので、なんとなく親しくしていたところ、
「すんませんが、昨夜、いっしょに飲んでたことにしてくれませんか」
などとたのまれたこともあります。夜もどこかいけないところでさぼっていたのでしょうか。結局、その婿さんは妻子をおいて逃げてしまい、その老舗業者さんも後継者に断念し、数年後店じまいしてしまいました。ああ、こういう生き方もあるんだなあなどと思ったものです。彼みたいなタイプが本物の自由人かもしれません。
それでも足らず、夕飯はおでんと日本酒であたたまります。
春はまだかな。
春のこもれ陽の中で
君のやさしさに
うもれていたぼくは
弱虫だったんだョネ
2017.01.04 | Comments(0) | Trackback(0) | 休日